BLが好きです。わりといい年の大人です。詳細は「ごあいさつ」記事をご覧ください。
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2026.02.05 Thursday
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「パレード」
2010.03.21 Sunday
原作の雰囲気がすごくよく出ていました。みんなの暮らしているマンションの一室の小物がたくさんある雑然とした雰囲気なんかは、小説じゃなくて映像作品だからこそだなと思いました。
よ く邦画は小説を映画化すると微妙な意見を聞いたりしますが、こちらに関して、映画化は成功だったと思います。誰が何と言おうと私は成功していると思う。原 作に忠実かと言うとそこまで忠実なわけではなく、登場人物にかかわる良いエピソードもバッサリ削られていたりするのだけど、それが改悪ではなく、映画とし ての完成度を高めているのです。かといって小説でその部分が蛇足だったわけでもなく、小説は小説でその部分が無ければ作品としての出来が下がったかもしれ ない、という部分です。自分も小説を読んだあとに一番強烈だった場面挙げるとしたら今回映画で削られていた部分を挙げます。しかし、映画でそこが無かった ことについては何の不満もありません。
出演者みんな、普通の言葉で話しているようで、同年代の若者が集まった空気というのがすごく伝わってきました。撮影現場もきっと似たような雰囲気だったのではないか、と。
特 に女子二人は今までのイメージがガラリと変わる好演でした。香里奈はルックスは好みなんだけど、「リアル・クローズ」で初めてマトモに観たときに 「はぁ?」という絹恵の口癖のような言い方がすごく嫌いで、絹恵に対する演技指導が悪いのか演じている人が悪いのかと思っていたものですが、今回の”飾り 気のないサバサバした美人”が、すごくすごく良かったです。髪の毛もだらっと垂らしているか後ろで無造作にまとめて、縁のある眼鏡をかけているのが元々の うつくしさを引き出していました。
貫地谷しほりは、以前に観た「ノーボーイズ、ノークライ」でも似たようなしゃべり方だったのでそういうしゃべり 方の子なのだろうとは思いますが、舌っ足らずな感じが可愛い。もちろん可愛いだけじゃなくて、裏を感じさせる可愛さなのね。演じている琴ちゃん自体には裏 は無いと私は思っているけど、なんとなく、浮世離れした雰囲気があるのに現実を見抜くしたたかさを持っているというか。こういう雰囲気の子がすごく好みな ので、映画の途中からはずっと琴ちゃんに注目でした。
あとは林遣都の整いすぎた無機質な感じがサトルにぴったりだったり、藤原竜也のお兄さんぶりが思いのほか合っていたり、小出恵介が良い意味で普通の大学生だったり、出演者5人がほんとに良かった。
行 定監督は、流行りものを手堅くまとめる、どちらかといえば芸術家ではなく仕事人タイプな監督かと思っていたのですが、このアレンジの上手さには唸りまし た。上手い、というか、すばらしい小説の本質を切り抜いて本質だけを純粋に映画に作り替えたような手際の良さ。今まで何気なく観てきた作品では見過ごして いたのでいつかまとめて作品を観返してみようと思いました。
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