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BLが好きです。わりといい年の大人です。詳細は「ごあいさつ」記事をご覧ください。
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新年のごあいさつ


あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いいたします。

2012.1.1 たんてい
 

さて、2011年の私的ニュース。

①ペンタブレットを買った!
思えば2010年の冬コミで某サークルさんの御本を買って読み、自分もこういうの描いてみたい!という衝動が芽生えおさえきれずに1月の末にとうとう購入しました。学生時代、何年間もほしいなーと思いつつも手を出さずにいたと言うのに。
ぱそこんでの色塗りについて・・自分の絵師進化録を見た感じ、8月までは学生時代のお絵描きの塗り方を思い出す作業って感じだったかな。8月からやっと、今の自分のやり方を模索し始めた感じです。今年はもっとたくさんお絵描きしたいです。
最近は水彩境界というsaiの素晴らしい機能をアホみたいに使っています。

②同人誌即売会に出た!
これも某サークルさんの影響なのですが。
はじめて印刷屋さんから送られてきた自分の本を見た時は嬉しくて床に並べました。一種類だけだったけどその本を引っ提げてオンリーイベントにも参加してみました。今年は5月のスパコミでピングドラムのプリオンリーがあるようなのでそれに合わせて出たいなと思っています。
あと、6月の古キョンオンリーも出たいです。

③『輪るピングドラム』が始まった!
待ちに待ってた幾原監督の新作。一昨年ツイッターを始めた頃に監督のアカウントを見つけて、新作の準備をしている様子を見てたのしみにしておりました。STARDRIVERが発表された時、これが新作かと勘違いしちゃったりして。
実際に観ていたらウテナよりも洗練されていてなんかすごくきれいなお話だなって思って。
ウテナからは「社会からの脱却」というか、世間には縛られない!自分は自分!と息まいていた若い頃の自分を思い出すのですが、ピングドラムからは社会も個人もすべて愛で出来ているのだな、と。この年になって出会えてよかったアニメです。

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あと忘れられないのが3月の大地震です。
先日の12月末に、最後の避難所が閉鎖されたと聞いて、もう自分の中では過去のようになってしまっていたことに気づいてショックでした。
自分のいた東京でも、職場のあるわりと繁華街寄りな通りが電気も消えて店も閉まっていて暗くなっていたり、お店に入ってもお菓子やインスタント食品の棚がガラガラ。水もほとんど売っていない。そんな映画の中のような現実に直面してとても心細くなりました。
友達に会ったり頻繁にメールしてお互いを奮い立たせてなんとか乗り切ったつもりです。もちろん物理的にはまだまだ乗り切っていないのですが、明けない朝は無いと、他の人に対しても言いたいです。

マイベストBLの件はまた明日か明後日に。
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『輪るピングドラム』最終回オールナイトイベント
第一話からハマりっぱなしの「輪るピングドラム」最終話上映オールナイトイベントに行ってきました~。
ちょこちょことTwitter(tantei_drum)で感想をあげたのだけど、2日経ってだいぶ落ち着いた頭で当日の様子を書き記してみます。
詳細なレポは、

翻訳こんにゃくお味噌味(仮) さん
http://animeng.blog5.fc2.com/blog-entry-732.html

のブログなどで書かれているので、自分はその時の会場の雰囲気などを交えた主観を。


まず入って客層が、男性女性バラバラだなあという印象でした。自分は紆余曲折あって2階の最前列から1階の前方真ん中らへんに着席(実質4列目かな)
まわりにはぬいぐるみを持った人やペンギン帽をかぶった人がたくさん!
後に池田Pも聞いていたけど、市販もあれば手作りの方が結構いました。みんな作りたくなっちゃうのだねあの形。

トークコーナー①

木村昴さん、木村良平さん、三宅さん、監督の4名がそれぞれペンギン(三宅さんはエスメラルダ)を持って登場。
監督は金メッシュに茶色のボア付ジャンパー、赤いハイネックセーター、縞模様のパンツ、先のとがった革靴(さながらダディーズ・シューズ)で相変わらずスタイリッシュ。
木村昴さんのオレンジのパーカーがどこかのガキ大将を彷彿とさせたよ。みんな仲良しだったよ。監督は体調不良でもうろうとしていたよ。
キャスト陣で毎回、今後の展開を予想して監督に話していたのだけど「どうかな~」とか「それいいね!」とか、ずっとはぐらかされていたそうです。イベント中ももうろうとしていたのかはぐらかしていたのか、結局物語の謎の核心に迫るようなことは避けて回答していました。
好きなキャラクターについて聞かれた際には、木村良平さんが「真砂子」即答でした。
好きな場面では、木村昴さん第5話を挙げるも「苹果がゆりに襲われる回が一番好きだっつってた」と良平さんにバラされ、「嘘付きました。苹果がゆりに襲われる回と蓮雀さんのシーンが好きです」とのこと。
なんというか、キャストみんなキャラクターに似てるけど昴さんは女好きキャラなのね。冠葉らしく。
遅れて荒川さん登場。
すっごく可愛い。例の陽毬ドレスでさんちゃんをかかえての登場でした。
「今、皆さんに好きなキャラクターをお聞きしていたんですよ」と池田Pに説明を受けるとすかさず「(良平さんに向かって)真砂子でしょ」と言ってました。鋭い。というか、陽毬の可愛いふんわりした雰囲気と聡い雰囲気が融合したたたずまいが荒川さん本人にもあってね。本当に陽毬ちゃんだなあと思いました。
逆に監督に「キャストからキャラが影響を受けたところは?」との質問があったのですが、これに対しては監督「無い」と断言していました。
イベントで見た印象なのだけど、全員ほんとうにぴったりだったので、これは監督の中のキャラクター像がかなり作られていて、キャストを選ぶ段階ではもうそれが揺らがなかったのか。たいがいをのらりくらりと回答していた監督がそこだけ言いきったので気になりました。
ただ、その後のペンギンの声の話で「キャラクターは声優が声をあてることで成立する」ということをおっしゃっていたので、どうだったのかな。
たとえば昴さんが調子の良いことを言ったら良平さんがそれに突っ込んで、荒川さんが笑いながらとどめをさす、みたいな。そういう関係のように見受けられました。
木村良平さんは仕事があるのでここで退出。
会場から捌ける際に客席から「ジャイアーン」と掛け声がかかって、昴さんは「しーっ」ってやってました。

セレクション上映

選ばれた回は、
1st STATION「運命のベルが鳴る」
12nd STATION「僕たちを巡る輪」
18th STATION「だから私のためにいてほしい」
20th STATION「選んでくれてありがとう」
22nd STATION「美しい棺」
23rd STATION「運命の至る場所」

客席の反応は18話、20話が読み上げられた時に大きかったです。上記トークコーナーで散々話題になった16話は浮くのでカット。
自分、ピングドラムは13話あたりから全部観るたびに泣いてしまっていたのですが、自分の席のまわりが女性が多かったせいもあってやはり泣いてる方多くて。特に18話の陽毬ちゃんが落ちそうになるあたりからはすすり泣きも聞こえてきました。
別にキャラクターが死ぬとか明確に”泣かせる”場面ではないと思うんだけど、音楽と演出が劇場の効果でよりいっそううつくしくて(テレビ放映時と全く同じだけど)改めて、このクオリティのものが2クールテレビで流れたすごさを感じました。
監督も何度も言ってたけど、ひとえにスタッフ全員の意識の力だなと。
林明美さんもブログ(http://blog.livedoor.jp/replica01/)に書かれていたけど、20話のマンションの美術とか、走ってる晶馬とかね、観るだけでグッとくる。それを大画面で観られたのは本当に至福でした。

トークコーナー②

上記6話のあとに再びトークコーナー。
苹果ちゃん役の三宅さんの苹果ちゃんっぷりがよく伝わってきましたよ。晶馬が陽毬の運命の人だったとわかった回の台本を貰った時、ショックで熱を出した&木村昴さんと慰めあったそうです。三宅さんはほんとに苹果ちゃん好きすぎでした。
木村昴さんが翌日も舞台があるのでここで退出。

最終回上映

テレビ放映と尺を合わせるためCMも(キングレコード限定だけど)同じように入っており、Aパートラストで息をのんだところ…か~ら~の~「ピングウェーブ」…か~ら~の~「きっと何者にもなれない吉田」
ここの会場のズコーって雰囲気は筆舌にしがたいです。
まあ初見でぶっつづけでBパートに入られるとそれはそれで苦しかったし、一呼吸つけて良かったのかな。
ちなみに眞悧先生の「まじで?」にも笑いが起きていました。
あとは怒涛、怒涛の展開で。
終わる頃にはやはり場内号泣。
個人的にはあのラスト、すごく良かったと思います。
出来ることなら兄妹3人で朝ごはんを食べてるラストシーンを観たかったけど、そうなるときっとそこで「終わり」だったんですよね。
自分が創作の物語の出来の良し悪しについてひとつ思うのは、その話の中に成長があったかどうかってところです。話には流れがあり、キャラクターがそれに流されたり逆らったりして、最後、少しだけ成長できていればいいなと。
記憶は無くなったし高倉家の様子も冠葉と晶馬の愛が溢れた可愛いものでは無くなったけど、それぞれの王子様に守られた2人のヒロインは、記憶を無くす前よりも成長していると思います。きっと、元の生活に戻ることでは出来なかった成長です。
それにいつか全く違った形で4人がめぐり会う運命かもしれないと期待できるラストだったし。
ぶっちゃけ23話の時点でTwitterに書いた予想とか検討違いも甚だしくて噴飯物なのですが、終わってみるとこうなって本当によかったです。

トークコーナー③

最終回が終わってぐずぐずした雰囲気の中に登場した池田P「木村兄弟が運命を乗り換えたんですが~」とナイスなコメント。
そしてピングウェーブで会場が微妙な雰囲気になったことを察したのか「作った時は面白いと思ったんだけどな~」と後悔気味でした。
ここで再度トークコーナーですが、木村兄弟にかわって美術の辻田邦夫さんが登場。なんだか職人という雰囲気の方でした。
最終回、荒川さんと三宅さんはアフレコはもちろん終わっていたけど初見だったそうで、木村昴(三宅さんは「バルス」って呼んでた!)さんと楽屋で3人で手をつないで観ていたそうです。
荒川さんも三宅さんも泣いたあとがあり、目が赤い。

最終回付近はスケジュールがカツカツで、池田Pが出来上がったフィルムを持ってそのまま大阪出張してMBSに納品して来なきゃいけないくらいカツカツだったそうな。
間に合わなかったら監督が謝るVを放映するつもりだったらしいです(;゚ー゚) 絶対運命黙示録的な??
あと、監督はここで両親の話をしていました。まず「母親とは確執ないです」って。Wikipediaドコ情報よー?それドコ情報よー?
で、父親については、
「若い頃に亡くなったので自分はもう父親の年を越している。父親は自分の中では完璧な超人で、完璧なまま突然いなくなってしまった。10代の頃は、夢でもいいから父親に会って何かを自分に言ってほしかった。父親以外の大人の男はみんな敵だと思っていた。父親が死んだ意味を考えるようになって、”死”には意味なんてないけど、生き残った者が意味を作らなければいけないんだと気付いた」
と。そういう想いも作品には入っているそうです。
キャストから監督への質問コーナーで荒川さんから、
「ペンギンって何だったんですか?」
という核心に迫る質問が。
これについては、「子供の頃オバケの×(ペケ)太郎が大好きで、ご飯おかわりしかしないキャラだけど一緒に暮らしたかった」とおっしゃっていて、自分としては腑に落ちました。
そういえばウテナのチュチュもなんでいたのかよくわからないキャラだった。

最後の一人ずつのコメントでは荒川さんが泣いて言葉に詰まったのを、三宅さんが隣に寄り添って手をつないであげていました。
監督は「メインが新人ばかりで、選んだのは自分だけどどうしようかと思った」とおっしゃっていたのだけど、こういうときの様子を見ると選ばれた意味がよくわかりました。
手をつないでいる荒川さんと三宅さんは、たしかに陽毬と苹果の魂に見えました。

ラスト、舞台から捌けようとする出演者陣に、関係者(後ろで立ち見しているのスタッフの方々だったようなのですが、すごい大勢いました)から「ちょっと待ってください」とコール。

「早く次の作品を作ってください」

ファンだけじゃなくスタッフにも愛されてる監督なんだなと思いました。
辻田さんも「また12年後だったら還暦になっちまうから早くしてくれ」と。

再度最終話を上映して〆
ふわふわした気持ちのまま帰宅して、Twitterにとぼとぼつぶやいて寝落ちしました。
自慢じゃないけど、あの会場にいた中で誰よりも早く家に着いて布団に入ったと思う。たしか5時5分にイベントが終わって、5時27分にはパジャマ着て顔洗って布団に入ってた!
けど当然寝つけず、ずっとこの半年のことを考えていました。
ウテナがすごく好きで最終話ももう何度も観た。
それが12年経って、自分もだいぶ年をとって、アニメもものすごく進化して文字でストーリー説明とかBGオンリーとか毎回監督が変わるとか、とにかくいろんなアニメが作られて、さらに今年震災があってフィクションじゃ越えられないノンフィクションが生まれてしまった。
それが今この瞬間に、アニメと言う娯楽の中で、シンプルにただ一つ「愛」というメッセージを伝えてくれた。
何かが全てに繋がっている。それぞれの壁を壊すことはできなくても、壁の中からだって愛は届けられる。
娯楽作品の最高の結末って、印象に残った台詞でも場面でも、受け取った側が受け取った物を誰かにあげられることだと思う。
自分も自分のピングドラムを誰かに分けたいと思ったよ。
メッセージ
まさか、妖怪人間ベムのドラマでボロ泣することがあろうとは思わなかったです。
で、Twitterで見かけた、脚本の西田氏のコメント。

https://scribe.twitter.com/#!/Tshmz/status/132778881257185280
 
このコメントを観て、いま商業で娯楽作品を作ることの難しさって、と考え込んでしまいました。

 
自分が昨今の韓流叩きに納得がいかないのは、結局取捨選択の自由を放棄して享受する側にまわっておきながらそれを「日本のため」と言うオブラートに包むか「自分が不快なものは映すな」と言う完全な感情論で唱えているだけだからなんですよね。
日本は一億総批評家時代だとどこかで言われていたけれど、その1億人の批評家先生にさらされる今の創作、マスコミetc…
日本の文化が終わりそうで苦しくなる。
 
震災のあと、人間が簡単に死んでいく現実をみたあと、「じゃあどうして自分は生きてるんだろう?生きてる意味はあるのかな?」そんな問いが胸に残った人は多いと思う。あくまでも自分の解釈だけれど、脚本はその問いに答えたかったのではないかな。フィクションの中ででもひとつの答を視聴者に与えたかったのじゃないかな。
原作のある作品の宿命で、始まるにあたって原作のファンから色々と言われたろうし作っている側にも疑問はあったと思う。それでもこうやって、しっかりと伝えたいことを作品に乗せてくれた制作スタッフさん達に感謝です。
面白いドラマだった。

韓流ドラマはあまり観たことが無いけれど、流し見されること前提のテレビドラマで、恋愛とコメディと感動がわかりやすく構成されていて、ある程度のお約束を孕んでいて、しかもそれが完成した状態で安く手に入る、それならばテレビでたくさん流れるのも当然かもなあと思います。
けどそれに対して、きっとたくさんのドラマ制作に携わる人は「予算があってもなくても面白いものを作ってやるぜ!」という気合に燃えているはず。
主演はこの人で、その時流行りのこのネタをこの予算でやって…と上から下りてきた素材を面白くしてやるぜって。そういう気合をたくさん感じられる作品がさらにたくさん作られたらいいなあと思っています。

明るい話も暗い話もグロテスクな話も、現実には勝てないと心の隅で自分自身考えてしまったこともあり、日本の娯楽産業はどうなるんだろうと思いました。
けど、今も選びきれないくらいのアニメも漫画もドラマも映画もある。
日本の文化はまだまだ成長できるはず。
批評家は1億人もいらないけどね。



輪るピングドラムのこと


すっかりはまっています。
思えばまだ中学生くらいの頃、少女革命ウテナに夢中になった。
エンゲージしてとかデュエルとか言ってた。
そしてラストには救われた。
アンシーが旅立つところでさ、ずっと「ウテナ様」と言って受動的だったのに、今度は”私が”あなたを”見つける”からねって。「ウテナ」って対等な呼び方をするんだよ。あんな気持ちの良い終わり方ってなかなか無い。

最近はピングドラムの影響で本を読んだり歴史について調べたり。タイミング良く南極大陸なんてドラマも始まったりして!もちろんドラマもみています(^^)
歴史については、丸の内線が一瞬地上に出る理由がわかったりして面白かった。あれは当時、敗戦国に地下鉄なんてものは必要ないとメトロの建設に反対するGHQをだまして地下鉄をつくるため、「これくらいの距離の鉄道です」と誤魔化すために一瞬地上に出ているのだとか。丸の内線は国家中枢の大事な場所に近い駅が集中しています。当時の役人達は日本が数十年後、数百年後、敗戦国から再び立ち上がるためにはそんな誤魔化しテクを使ってでもあのあたりに地下鉄が必要だと考えたのだそうです。そう思うと、今自分が何気なく乗っている地下鉄も、何十年も前の人々の希望と野心のおかげで乗れるのだなあと感動したり。
やっぱり人間、今生きることと同時に数十年後の人達の繁栄のことも考えてものづくりをしないと!とあつくなるお話でした。

そんなトリビアもあったり、幾原監督のインタビューで色々と感じ入ったり。
このアニメで描かれようとしている「家族」というテーマは、震災の影響を受けてできたのだそうです。それから、現代の若者の近代化。今は便利になって豊かだけれど、日本は精神的な部分でまだ近代化できていないのではないか?そんな問いが監督の中にはあるようです。たしかに、自由や豊かさを享受しているつもりで好きなものを食べて好きなものを見て聞いてるのに、何だろうこの閉塞感。そこに一つ、標を付けてくれようとしているみたいです。
普遍的なものと斬新なもの、変わらないもの、すべて一本の道となって、子供の頃にみたウテナの最終回のような、最高のカタルシスに期待して、毎週ワクワクしているところです。

それから主題歌の「ノルニル」もすごく良いです。装丁があまりに可愛いのでディスクてゲットしてしまいました。箱の箔押しもきれいだし、歌詞カードをひらくとふんわり蜜蠟の匂いがするのすてき。迷っている人がいたら、CDは初回版が無くなる前にゲットすべしです。
本日の鉄腕DASH
なんだかはじめて、鉄腕DASHという番組をみてしまいました。
DASH村といえば、学生時代によくチェーンメールでまわってきた村なわけですが、福島第一原発の事故の25キロ圏内ということで現在入ってはいけない場所で、そこに番組スタッフとタレントが行ってくるという内容。
自分が学生の頃からやっていた企画なので、ざっと10年は村づくりが行われてきたはず。
この10年という月日は、特にネット社会になってみて考えたらものすごく長いです。
珍しくこの時間に家にいたので何の気なしに視聴。

内容は、TOKIOの山口達也がDASH村に行って現場の様子を伝えつつ放射性物質の減少に役立つかもしれないひまわりの種を植えてくるというもの。ちなみにあくまでも役に立つ「かも」という話で、実際に植えて役に立つという検証はされていない事柄です。原子力関係のことはいくつか前の記事でも書いたけど、他の分野に比べて実験することが難しく、「~であろう」とか「~かもしれない」といったところが多い。
その実験の意味もあったのか、JAXAの研究者の方といっしょにDASH村へ。

訪問してみるとやはり荒れ放題で、そこで淡々と数値を測定し、種を植えてくる面々。
大げさに「こんな状態になってかわいそう」とか感動を煽るような内容ではなくて、本当に淡々と。
ただやはり、人が数カ月間まったく足を踏み入れなくなった畑と言うのは雑草も伸びているし家屋もぼろぼろになっている(家屋については地震の影響が大きいのだろうけど)
それで番組として面白い部分とか、感動する部分とか、そういう作られたものはあまり感じなかったのだけど(テレビには映せないような場面も本当はあって編集はたくさんしたのだろうけど)、なんか、なんだか、この事故について、納得というか腑に落ちたというか、ああこういうことだったんだと。
それから、避難して仮設住宅や寄付で別の場所に移り住んだ人の様子もちょっと流れていたのですが、赤十字が寄付金で購入して被災者に贈った家電とかって、赤十字のマークを貼ってるんですね。これは恥ずかしながら初めて知りました。自治体から寝具などと、赤十字から家電6点セット。
震災後、募金は活発に行われていたけど、こんな風に使われてることもテレビであまり流れたことなかったんじゃないかな。テレビと並行して追いかけていたTwitter上でも「募金して良かった!」という声が多かったです。

この様子は部分的な動画UPだけじゃ伝わらないし、文章でも画像でも伝わらなかった。テレビというメディアだからこそ伝わってきたものだなと思いました。自分が普段ほとんどテレビ番組を観ていないから思っただけかもしれませんが。これが純粋に、テレビの力だったと。
最近はマスコミのことをマスゴミなんて呼んだりする人がネットにいるけど、一部のマナーの悪い人が目立っているだけという点ではキモヲタが叩かれたり特定の作品ファンが叩かれたりするのと同じじゃないかな。
テレビ番組だってたくさんの人が集まって作っているものなのだから、良い出来悪い出来があるにせよ、中の人達は大多数が誠実に仕事をしているはず。
長らく娯楽のトップだったテレビというメディアについて、今日は鉄腕DASHを観てその力を特に強く感じたので思いました。
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