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BLが好きです。わりといい年の大人です。詳細は「ごあいさつ」記事をご覧ください。
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アイドルマスターシンデレラガールズ

の、アニメの話

ゲームはやっていないのでアニメだけでの感想というか、総括というか。まだこれから分割された2クール目があるようなので、思ったことちょっとだけ。

そんなに思い入れのある子もいなかったのでほげ~っと観ていただけなんですけど、アイマスは本当に、キャラクターを大切にしている作品だなと。それをすごく感じたのが第5話「I don't want to become a wallflower」です。

簡単なあらすじは、アイドルを目指す女の子達がひとつの事務所に所属していている状態で、みんなで仲良くレッスンを受けていたのが、一足先にデビューが決まったメンバーとそうでないメンバーがいて、デビューの決まらないメンバーが「なんで自分はデビューできないの!」と暴れる話です。プロデューサーに直談判したりと、学生運動みたいなことするんです。すごくハチャメチャな話なんだけど、この回で、自分はアイマスの本気というか、キャラクターに対するスタッフの愛情を感じたわけです。

アイドルモノの場合、期待するのって華やかでぬるぬる動くライブシーン、印象的な歌、女の子達の頑張ってる姿とキャラクター同士のいちゃいちゃで、その辺は三次元のアイドルでも似たようなものかなと思います。ルックスはイマイチだけどその分頑張ってるとか、歌がめちゃめちゃ上手くてそれは幼いころからレッスンしてて云々とか、他のとあるメンバーのこととっても慕ってるとか。そういう部分があって、応援する子を誰にするか決めたりするのは二次元でも三次元でもそんなに変わらないのじゃないかと。でもってアニメにするにあたって、ファンはファンで良いとしてスタッフの目線をどこに持ってくるのか。このアニメはその辺のさじ加減がすごく好き。

件の5話は最後、プロデューサーが「実は他のみんなもデビューは予定しています」と言うことで解決します。で、それを最初に言えば良かったじゃん!というツッコミしたくなるような終わり方なんだけど、もしも自分がプロデューサーだったらと考えたら、この流れに納得がいきました。


デビューが決まったとアイドル志望の女の子達に告げる上での問題点がいくつかあって

①そのデビューは本当に確定なのか
デビューすることになった2組のうちニュージェネレーションズは、そこまでガツガツしていないというか、アイドルになりたいけどそこまで実感が無いような感じで、デビューが決まったのも「えっ?ほんとに?」という感じだった。もちろん喜んでいたけど。もう1組のラブライカはある程度大人で、考え方がしっかりしている。はっきり言うと、ポシャってもあまり感情的にならなそうなメンバー。対するみくちゃん(デビューしたくて暴れまわった中心の子)は、おそらく一度決まったデビューが覆ったらさらに暴れただろうキャラです。先にデビューする2組の結果如何によってその後のメンバーのデビューが後回しになったり、企画そのものが流れたり……そんなプレッシャーが、デビューできない組以上にデビューした組にものしかかるわけで、後続については伏せてスタートしたのも納得なのです。

②デビューがゴールではない
ラブライカはルックスやパフォーマンスが年齢を含めて完成されているから、きっと満を持してのデビュー。もう一組のニュージェネレーションズは“アイドルを目指す”ことそのものの途上である三人なので、走っている道をちょっと調整してみたいという好奇心があったのではないかと思います。完成されたグループと発展途上のグループのちょうど対極の2組ね。

プロデューサー(通称“武内P”)は、アイドルを目指す女の子ひとりひとりの将来のことまで考えているのだろうと観ていてわかる人だったので、イチ抜けさせるメンバーとしてこの2組を選んだのもわかりました。


実在する某大手プロダクションの元社長はアイドルとして有望な子はスカウトの後に自分の自宅に下宿をさせて育てていたという話ですが、その社長が「アイドルとして目が出なくてもこの経験が社会人として生きるよう」にと指導をしていたようです。私生活での言葉遣いや所作からしっかりと育てあげ、彼女達が大人になってからも恥ずかしくないようにと。武内Pはそこまでじゃないし実際単なる口下手もあると思うのですが、彼女達にとって,アイドルとして過ごす経験がどれほど重要なものかを踏まえて接しているのがわかったのでした。


だから、最後の最後までデビューの話をして女の子達を喜ばせて解決にはしようとしなかったし、その後も色々と問題が起きるたび、彼は自分の言葉で女の子に接していこうとしていました。

しかしこの話を本格的な育成モノにしてしまうと、アイドルとしてのキラキラ感がなくなってしまう…。という、寸前での、ファン目線とプロデューサー目線の切替。映像的には物足りない部分もあったのだけど、見せたいライブシーンは押さえつつ、キャラクターの魅力を伝える感じでした。そのキャラクターの見せ方も記号的じゃなくて、ちゃんと、それぞれの子達がそれぞれ考えて動いていて、良くない部分もありつつの感じ。属性じゃないし、みんながみんな無為にプロデューサーを慕っているわけでもない。よくセクハラの定義で「自分の娘が職場でされたり言われたらいやだなと思うことはセクハラだ」とあるけど、逆に自分の妹とか、娘とか、そういう意味で大切な女の子がこんな風になれたらいいな!っていう。例えばかな子ちゃんは大食いでぽっちゃりしている子なんだけど、“よく食べるキャラ”というより“お菓子が好きなキャラ”なのね。自分の身近な子が“よく食べる太った子”っていうキャラ付だといやだけど、“お菓子を作るのも食べるのも大好きな子”だったら全然いやな気がしない。蘭子はいわゆる厨二キャラなんだけど、イタい子じゃなくて“自分の気持ちを表現するのに飾った言葉を使ってしまう子”。このニュアンスがだんだんわかってくると、このアニメ、みんな可愛い!となる。

それから最終回で、新田さんが倒れてしまった時にそれを無理して出演させなかったところで、本当にアイドルを大切にしているんだなと思いました。無理をおしてライブに出て、自分の出番が終わったところで倒れる…ってのは話の上ではお約束なんだけど、もし、自分のプロデュースしているアイドルだったらと考えたら、出演してほしくない。出演せずに休んでてほしい。実際にそういう流れになったので、新田さん無理しなくてよかった…!と思いました。

ケガを隠してとか病気をおして頑張るとか、そういうのアニメの世界ではありがちだけど実際で考えたら絶対無理をしてほしくないのです。と、某スケート選手のこと(というかその時の感動を煽るような報道のしかた)も思い出しながら考えました。

女の子が複数いてわちゃわちゃしているだけでかなり広い心になってしまう自覚はあるのだけど、その描き方はやっぱりあのアニメのアイマスのスタッフだけあるな~って感じです。

今期始まったうたプリは第1話しかまだ観ていないのですけど、逆にあのストーリーの切り捨て方はすごいなと思いました。普通はキャラ紹介をしつつストーリーを入れて、これはただのキャラカタログじゃないです!って主張すると思うんだけど、そういういちげんさんによる誤解を恐れない自信満々の切捨てには感動しました。これは褒めてます。 

最近のアニメや漫画はキャラクターをすぐにネタにしたがる傾向があってそういうのを見るととたんにげんなりしてしまう古いタイプのオタクなので、アイドルモノでキャラクターを駒にせずネタにもせず、可愛いところやかっこいいところをファン目線ではなくちゃんと発信側の視点で
見せるってすごいことだなあと思いました。

二期も楽しみです。

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